近代(小室村・小針村の誕生)
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近代
小室村・小針村の誕生
慶応4年(1868)の戊辰戦争の結果、それまで幕府が直接支配していた地域や旗本の領地は、明治新政府が支配するようになりました。伊奈町域は旗本の領地が多かったため、新政府が任命した武蔵知県事の支配下に置かれました。その後、伊奈町域は、大宮県、さらに浦和県の一部となり、明治4年(1871)の廃藩置県を経た後、埼玉県に属しました。
明治8年(1875)、旧来から小室郷に属していた8か村が合併して小室村が成立しました。戸数469戸、人口2,672人という合併当時の規模は、県内有数の大村の誕生であった。しかし、当時は「町村制」という法制がなく、「大字」という制度が存在しなかったため、各村は「字」となりました。
一方、小針村は明治22年(1889)の町村制施行(明治の大合併)により、羽貫村・小針新宿村・小針内宿村・大針村が合併して成立しました。この時期の合併では、町村制という法制により、旧村は大字を名のることになりました。
現在、小室地区では全体が大字小室であり、各旧村が「字」となっている一方、小針地区では各旧村が「大字」となっている。その違いは、このような合併時の制度の違いにあるのです。
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