国登録有形文化財(建造物)大島家住宅主屋
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【ふりがな】おおしまけじゅうたくしゅおく
【名 称】大島家住宅主屋
【所 有 者】個人所有
【所 在 地】小室11064番地
【概 要】
木造平屋建、寄棟造、茅葺(金属板仮葺)。
大島家住宅主屋は口伝及び柱の配置・構造材などから江戸時代末期に建てられたと推定される建物です。特徴は「四間取裏部屋付」と呼ばれる、四間取の裏に細長い室が配される間取りであり、この間取りは六間取りと同様に最上層民家にみられるとされています。
和室のようす
座敷と納戸境の欄間
平書院と床脇
中荻村の歴史
大島家住宅主屋が所在する中荻地区は、近世には「小室領中荻村」や「小室郷中荻村」などと呼ばれ、旗本伊奈熊蔵家が支配する小室郷8か村のうちの一つでした。中荻村の成立年は不明ですが、寛永7年(1630)の「検地帳」には「小室ノ内中荻村」とあり、小室郷の各村高が確定した正保3年(1646)より遡ると考えられます。
当時の中荻村は、「新編武蔵風土記稿」(文政11年(1828))によると、規模は東西約330m、南北約440m、民戸は14戸であり、周囲は柴村・大針村(伊奈町)、菅谷村・上平塚村(上尾市)に囲まれていました。また、上平塚村との境に流れていた原市沼川に沿って、わずかな田が拓かれ、その外側の原と屋敷及び屋敷林を取り囲むように畑が広がっていたようです。
村内には村民持の稲荷社・観音堂(十一面観音)があり、村の信仰の対象とされていました。また、須佐男命(スサノヲノミコト)を祭神とする八雲社がありましたが、明治40年(1907)に本上の氷川神社に合祀されています。
明治8年(1875)になると、小室郷8か村(中荻村含む)との合併により小室村が成立し、昭和18年(1943)には小針村と合併して伊奈村となりました。そして、昭和45年(1970)の町制施行により伊奈町となり、現在は柴地区とともに行政区「柴中荻区」を構成しています。
お問い合わせ
伊奈町役場生涯学習課文化財・町史係
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