伝染性紅斑について(リンゴ病)
- []
- ID:8647

伝染性紅斑
埼玉県内において、伝染性紅斑(リンゴ病)の流行警報が発令されました(令和6年12月4日時点)。
両頬に赤い発しん(紅斑)が出ることから「リンゴ病」とも呼ばれる、小児に多い感染症です。伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。小児を中心にみられる流行性の発しん性の病気で、両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。
かぜ症状がある方との接触をできる限り避け、手洗いやマスクの着用などの基本的な感染予防を行ってください。

主な症状
約10~20日の潜伏期間の後、微熱やかぜの症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れます。続いて、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がりますが、これらの発しんは1週間程度で消失します。
なかには長引いたり、一度消えた発しんが短期間のうちに再び出現したりすることがあります。成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。

感染経路
感染した人の咳のしぶき(飛まつ)を吸い込むことによる感染(飛まつ感染)や、感染者と接触したりすることによる感染(接触感染)が知られています。
ただし、ウイルスが排出されるのは、紅斑が出現する1週間ぐらい前で、「かぜを引いたかな?」という時期に限られます。従って、伝染性紅斑と診断されたときには人に感染させることはありません。

予防と対策
伝染性紅斑を予防するワクチンや薬はありません。
前述の通り、紅斑が出ている時期にはほとんど感染力がないため、かぜ症状のある人はこまめな手洗いや、せきやくしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等でおおうなどの「咳エチケット」を心がけることが大切です。

妊娠中または妊娠の可能性がある方へ
これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。
日頃からの手洗いとうがいが最大の防御手段です。免疫力の弱い方や、妊婦さんなどは、お住まいの地域で伝染性紅斑が流行している時期は、「かぜ」の症状がある人に近づかないことが大切です。
お問い合わせ
伊奈町役場健康増進課(保健センター)保健予防係
電話: 048-720-5000
ファクス: 048-720-5001
電話番号のかけ間違いにご注意ください!