第3次伊奈町環境基本計画

　伊奈町は、すべての町民が健康で安全かつ快適な環境の恵みを享受できる社会の実現を図るとともに、これを将来にわたり継承するため、平成12（2000）年12月に「伊奈町環境基本条例」を制定しました。その中で、環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、平成15（2003）年3月に「伊奈町環境基本計画」を策定し、目標年度である平成26（2014）年度を迎えました。
　その後10年間を見据え、平成27（2015）年3月に「第2次伊奈町環境基本計画」を策定し、より良いまちづくりに取り組んできましたが、ゲリラ豪雨の多発化や猛暑日の増加などの異常気象が頻発し、気候変動への対応策が求められていたことから、5年間の取り組みを整理・評価し、今後5年間に向けた環境課題に対応するため、令和2（2020）年3月に改訂を行いました。
　一方で、持続可能な開発目標（SDGs）や循環共生型社会（「環境・生命文明社会」）および脱炭素社会の実現を求められ、環境意識や社会情勢の変化が激しい背景において、第2次伊奈町環境基本計画の目標年度である令和6（2024）年度を迎えたことから、これまでの取組を整理・評価し、新たな「第3次伊奈町環境基本計画」（以下、「本計画」といいます。）を策定します。

　本計画は、環境の保全と創造について、町民・事業者・町がそれぞれの立場で役割を果たすとともに、環境分野に対する共通認識を図り、相互に連携・協働して本町の望ましい環境づくりに取り組むための指針となるものです。
なお、令和7（2025）年3月に策定された「伊奈町総合振興計画」の環境分野に関する総括的な計画として位置づけ、都市計画など幅広い分野で展開される各種事業や施策を環境面から望ましい方向へ誘導する性格を有しています。
　また、新たに地球温暖化を軽減するための『緩和策』及び温暖化の影響に対応するための『適応策』として「伊奈町地球温暖化対策実行計画（区域施策編）」と、今後、起こりうる急激な気候変動に対応するための『適応策』として「伊奈町地域気候変動適応計画」の両計画を、本計画に内包することで一体的に施策を推進し、効率的かつ効果的な運用を図ります。

　「第3次伊奈町環境基本計画」及び「伊奈町地域気候変動適応計画」の目標期間は令和7（2025）年度から令和16（2034）年度までの10年間とし、策定後5年で見直します。
　また、「伊奈町地球温暖化対策実行計画（区域施策編）」については、政府の地球温暖化対策計画がパリ協定の趣旨を踏まえ令和12（2030）年度末までを計画期間としていることから、伊奈町においても令和7（2025）年度から令和12（2030）年度までの6年間とします。
なお、生活環境や経済情勢などが大きく変化し、本計画との整合が図れなくなった場合や進捗管理における評価結果において修正が必要と判断された場合には、適宜見直しを行います。

環境を　一人一人が考え　未来へつなぐ　いな

　前計画における未達成項目の内容は、河川水質の保全、土地管理、二酸化炭素の削減、住民参加状況、となっています。未達成項目とアンケートの「わからない」回答との相関性、自然環境の保全要望が高いことから、今後の進捗が求められています。
　前計画の未達成状況の改善を踏まえ、本町の環境像である「環境を　一人一人が考え　未来へつなぐ　いな」を実現するための4つの基本目標と、それに対応した施策と指標を設定します。
　施策の体系は以下のとおりです。

「第2次伊奈町環境基本計画【改訂版】】及び「第4次伊奈町地球温暖化対策実行計画（事務事業編）（別ウインドウで開く）」の実施状況等を毎年公表しています。