「ヤングケアラー」という言葉に法律上の定義はありませんが、一般的に、本来大人が担うと想定される家事や、病気・障がいのある家族等の介護・世話などに忙殺され、本来守られるべき権利(健康・教育・文化的生活)が侵害されている(または可能性のある)児童・生徒(18歳以下)のことを指しています。
ヤングケアラーを早期発見し支援につなげるため、伊奈町では町立小中学校の児童・生徒へアンケート調査を実施しています。対象は、町立小学校5年生及び町立中学校2年生です。
アンケート調査用紙
アンケート調査の結果、大人に対しなんらかの支援を求めていたり、心配な児童・生徒がいた場合は、さらに継続して調査を実施します。
具体的には、アセスメント調査(担任の先生などによる評価的な調査)・インテーク調査(本人との面談)の2種類の調査を行い、該当の児童・生徒が、本当にヤングケアラーか、どのように困っているか、体調面などの心配な点はないか、などより詳細な調査を行います。
実際に調査を実施する学校向けには、次のガイドラインを配布し、的確な調査ができるように支援しています。
このガイドラインの作成にあたっては、社会福祉課・子育て支援課・学校教育課などの関係各課に加え、スクールソーシャルワーカーや関係機関などのご協力をいただきました。
アセスメント・インテーク調査ガイドライン
アンケート・アセスメント・インテークの3種の調査の結果、ヤングケアラーの思われるご家庭を発見した場合は、関係各課及び関係機関等で構成する「個別検討会議」を開催し、当該児童・生徒一人ひとりに合わせた支援を検討します。
そのご家庭に合った行政サービスやその他の制度などがあるときは、その制度を利用できているか確認し、利用がない場合は状況に応じて利用を促します。
令和5年8月、実際に子どもたちに関わる支援者に向け、ヤングケアラーの理解を深めるための研修会を実施しました。
伊奈町見守りオレンジネットワーク(地域のご家庭に近い距離で業務を行う法人や団体の皆様が日常業務の中で家庭を見守るシステム)の協力事業者も参加し、元ヤングケアラーの宮崎成吾さん、藤木和子さん、髙橋唯さんの経験談などを聞くことができました。
【伊奈町公式youtube】
伊奈町見守りオレンジネットワーク協力事業者研修会/伊奈町ヤングケアラー研修会(令和5年8月24日)(別ウインドウで開く)
伊奈町社会福祉課社会福祉係
電話: 048-721-2111(内線2135,2136,2137)
ファクス: 048-721-2137
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